Ami 三遠南信アミ
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2000年10月1日創刊

40歳からの若者へ…

 三遠南信(三河・遠州・南信濃)地域の県境を越えた交流が、さかんに行われようとしています。
 たとえば飯田市と浜松市の中学生のりんご交流がそれです。りんご並木を夢見て苗木を植えていった飯田の中学生に習って、数年前から交流が始まりました。もともとこの地域のつながりは強く、今行われている交流事業は歴史の再認識に他なりません。 通婚圏、商圏、方言は三遠南信が一つの地域であることを物語っています。

 山と海を行き来する塩の道が遠州灘から諏訪湖まで続いていました。これが秋葉信仰と結びついて、秋葉街道と言われるようになったのです。今でこそ鉄道、高速道路と陸上交通が主流ですが、かつての物資の輸送といえば水運でした。天竜川は、流域に産する木材、製紙、製糸、銅の舟運でにぎわい、日本の産業革命を映し出していました。

 川は文化も伝えました。花祭りが三つの流域の村々に見られるのも、川が運んでくれた文化と言えるでしょう。見付の早太郎は信濃の光前寺へと走り、桜が池のおひつは諏訪湖へ流れ着くといわれています。天竜川の支流のそのまた支流に分け入った集落に煙が立ち上るのを見て、山極まれりいうところにも人々の営みがあるのだと感動しました。

 思えば何千年も前から川と道のネットワークが地域を形成してきたのです。しかし現代という時代は、そのネットワークが端の方で切れ切れの状態です。だれが網のほつれを縫うのでしょうか。

 タウン誌「Ami」は、地域の端のネットワーク作りを手掛けようと編み出されました。
「Ami」は網にも通じ、フランス語で友達を意味します。そこに住む普通の暮らしをしている人々、どんな人にだって語るに足る話の一つや二つ、胸の内に秘めています。そんな人々の暮らしの息づかいを伝えることができたらと思わずにはいられません。

 人と出会って、心のうちがいつまでもほこほこに暖かいのは、その人のもつぬくもりで暖められるからでしょう。「Ami」は、そういう人たちのネットワークで成り立っています。地方からしか見えてこないもの、それは日本人が忘れてきた大切なものかもしれません。清流のきらめき、土の匂い、森の樹々、砂浜の貝殻、煙突の煙、年寄りの居場所、小道の向こう、季節のうつろい、透明という色、等々を発信していきます。


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